委員会活動

認定委員会

 現在「緩和ケア」「感染管理」「皮膚・排泄ケア」「慢性心不全看護」「救急看護」

「認知症看護」6分野の認定看護師が誕生し活躍しています。今後はさらに増えていく予定です。

 

【目的】

 1.活動指針に基づき認定看護師としての質の高い看護を提供する。

 2.認定看護師同士の情報交換を行いながら、活動しやすい職場づくりを考える。

 

【目標】

 1.地域住民が安心して生活できるようにコーディネートする。

 2.地域への認定看護師アピールを継続する。

 3.自己研鑽をする。

 

【委員会開催】

 毎月第2水曜日 1145分~1330

 

 活動内容、成果や課題について話し合いをしています。

 

看護部長 西藤 美恵

当院の認定看護師紹介

  現在「緩和ケア」「感染管理」「慢性心不全看護」「救急看護」 「認知症看護」「摂食・嚥下障害看護」6分野の認定看護師が活躍しています。また、「皮膚・排泄ケア」認定教育課程修了者が1名在籍しています。

◎救急看護認定看護師(池内寛記)

 私は2012年に救急看護認定看護師の認定を受けました。今は診療看護師の組織横断的業務と並行して救急センターでも従事しています。

 当院は二次救急病院ですが、軽傷から重症まで様々な患者様が受診されます。そのため、認定看護師として、豊富な知識を持って迅速な判断を行い、正確な処置ができるように日々研鑽しています。また、救急看護はチーム医療が大切です。当院の救急看護師が一丸となって、救急センターを受診される患者様に質の高い看護を提供できるような体制づくりにも取り組んでいます。その結果、1人でも救命できるように、また数秒、数分でも早く医療・看護を提供し、素早い患者様の苦痛軽減につながるように努めていきたいと思います。

 救急に関する研修は院内外問わず、いつでも受付ていますので、気軽に当院の「お問い合わせ」にご連絡ください。よろしくお願いします。

◎緩和ケア認定看護師(津枝 忍)

 緩和ケアという言葉をご存知ですか。緩和ケアとは「生命を脅かす疾患に直面した患者さまやそのご家族さまが、つらくならないように、病気を診断された時から治療と並行して行われるケア」です。決して治療の見込みがなくなった方のみを対象とするものではありません。

 緩和ケア認定看護師は、患者さまやそのご家族さまが苦痛なく安心して療養生活が送られるように、専門的知識や技術をもって一緒に考えながらサポートさせていただきます。活動としては、実際にベッドサイドで患者さまやご家族に寄り添いながら、看護を提供しています。また意思決定支援委員会のメンバーと共に、緩和ケアへの周知や提供するケアの向上にむけて、スタッフの研修企画・運営やコンサルテーション(相談)を行っています。より地域に寄り添った看護を提供できることを目標に日々活動しています。

 心配なことや疑問に思ったことなどは、ぜひご気軽にご相談ください。その時その一瞬がその人らしく生活できるよう、患者さまやそのご家族さまと一緒に考えながら、よりよい看護が提供できることを大切に考えています。

◎感染管理認定看護師(恒松 愛)

2000年以降、SARSや新型インフルエンザ、そして現在は新型コロナウイルスなど、新しい感染症が多く発生しています。また、自然災害が多発する中で、災害時や避難所における感染対策も重要となっています。このような状況の中、感染対策は病院内だけではなく、地域の医療・介護施設や行政機関などの連携、地域の方・患者さん・ご家族の方の協力も必要です。

新型コロナウイルス感染症については、まだわかっていないこともたくさんあり、日々情報が変化しています。その変化に素早く対応し、適切な感染対策が実行できるよう、院内外の様々な部署・機関と連携しています。 

新型コロナウイルス感染症をはじめ多くの感染症は、①手洗い②マスクをきちんと着ける③手が良く触れる場所を掃除(消毒)する事で予防できます。そして、体調が悪いときは出歩かないなど他人にうつさない配慮も大切です。しばらくは新型コロナウイルス感染症の流行が続くことが予測されますので、ワンチームでこの局面を乗り切りたいと思います。

◎慢性心不全看護認定看護師(本藤由香理)

心不全はあらゆる心疾患の終末像といわれ、急性増悪と緩解を繰り返しながら終末期を迎える病態であり生涯付き合っていく必要があります。その為、その人らしい生活をしていただくため長期的に患者さんの人生に携わっていくことが大切になります。

江津市も高齢、入退院を繰り返す患者さんも多くなり、病院だけでなく在宅や地域での長期的な療養支援が必要です。心不全とうまく付き合い、折り合いをつけながら療養生活ができるように、心臓の機能評価、心不全の増悪因子のアセスメントを行い患者さんと一緒に生活を振り返りながら対処できる方法など支援しています。 

患者さんの意思決定を大切にしながら、入院中だけではなく、外来通院時にも面談を行いその人らしい生活を続けられるようお手伝いしたいと思っています。

◎認知症看護認定看護師(高住美加)

 現在私は、一般急性期病棟において認知症看護認定看護師として活動しています。私たちの役割は認知症高齢者の意思を尊重し権利を擁護する、認知症の発症から終末期まで状態像を統合的にアセスメントし、各期に応じたケアの実践・体制づくり、介護家族のサポートがあります。

 認知症高齢者は入院治療による環境の変化から大きなストレスを受けています。そのうえ、自身の苦痛をうまく表現することがむずかしく、今まで出来ていたことが出来なくなる不安や辛さを抱えておられます。私たちは、認知症高齢者の言葉や反応をありのままに捉え、意思を推察した関わり、認知症高齢者が長年培ってきた“もてる力”を見出し、生活機能の改善や在宅復帰につなげる看護を実践しています。

 これからも、認知症高齢者に安心・安全を届けるかかわりを目指していきたいと考えています。

 2017年より、もの忘れ看護外来を担当しています。ご希望の方はお待ちしております。

◎摂食・嚥下障害看護看護師(山本恵美子)

 いつまでもおいしく食べたい、これは人間の基本的欲求のひとつです。しかし、普段当たり前にしている「食べる」「飲み込む」という行為は加齢や認知症、脳血管障害など様々な要因で障害されます。障害の程度はチューブや胃ろうなどの栄養摂取を余儀なくされる方から姿勢・食 形態・一口の量、飲み込み方を改善すれば食べれる方まで様々です。飲み込みの評価や脱水、栄養の評価を行い、口腔ケア、姿勢調整や食形態、水分のトロミ調整、内服調整、リハビリテーションなど障害の程度に応じて安全においしく食べられる方法を考えます。「食べる」ことは生きるために必要ですが、人生の楽しみでもあります。住み慣れた地域で豊かな人生を過ごしていただくために患者様やご家族の気持ちを尊重しながら、安全に食べることができるように支援していきたいと思います

「最近むせやすい」「のどにつかえ感がある」などお悩みの方、または在宅で介護されているご家族様など食事や水分摂取に関するご相談などお気軽にご相談ください。お待ちしております。